私は楽器を習ったことがありません。音楽に接したのは、母親が歌ってくれた子守唄や文部省唱歌、小学校で習った歌、小学校3~4年生の合唱部で歌った歌、中学生以降に聞いた日本や世界の抒情歌、高校以降のフォークソング、大学1年生の時に混声合唱団で歌った歌、その後、1人で口ずさんでいた歌あたりが、「私が音楽を楽しんだ全て」でした。そんなこともあって、音痴、リズム音痴だけれど歌が好きな「アラセブ」だったのです。

ただ、新型コロナ禍の下で、オンラインで合唱した歌などがyoutubeにあふれるようになりました。ちょうど、お腹周りに脂肪がつき始め、深い呼吸をしていないことにも気が付き、ドローインが効果があると聞いて始めました。ところが、退屈な努力を毎日続けるのが大の苦手な私は、「そうか、歌を歌えばいいんだ」と考えて、外に声が漏れにくい風呂場でしっかり腹式呼吸して歌い始めました。これは続いています。音楽を趣味として長く続けて来られた方には、「なんて不純な動機だ」と怒られそうですが、もともと歌は好きだったので、音楽というよりは「歌楽」を楽しんでいます。もし、足か手か腰の故障で卓球が出来なくなった時には、シニアの歌のコミュニティでも楽しめるのではないか、と密かに思っています。趣味がいくつかあるのは気が楽です。