9月23日(月)秋分の日の夜8時から、ワールドラバーマーケット(WRM)の「小島コーチ座談会vol3」がZoomで開催されました。20人以上の参加者があったように記憶しています。質問コーナーでは様々な質問に、「日本最強ペン粒」の小島渡コーチが直接答えて下さいました。このあたりの詳細は割愛させて頂き、自己中ですが、私の質問の件のみについて投稿します。

ペン粒のラケットは「削らない」が標準(小島コーチ)

私の小島コーチに対する質問は、「ペン粒ラケットのグリップの裏を削りますか?」でした。答えはNo。「ペン粒の場合、グリップは極力削らないようにした方が良い。」とのことでした。WRMのチャパリータさん(チャパさん)が駄目を押してくださいました。「削りすぎて、また新しいラケットを買って下さったらWRMとしては嬉しいですが(笑)」確かに、ペン粒の場合には、ラケット面は卓球台に垂直が基本で、ラケット面は相手の方向なので、腕ー手首の延長線から「外向き」になるのが基本かも知れません。このようにして、カットブロック、プッシュ、左右への流しの角度が出やすくなる訳です。

しかし、「へん粒」はグリップの裏を削る

しかし、「へん粒」の私はラケットもグリップもしっかり削ります。削るポイントは2カ所。第一に人差し指の当たるところ。これは「日ペン」では普通ですね。削らないと人差し指が痛い。ラケットをかぶせ易くなり、ミート打ちやドライブの時にオーバーミスが減ります。第二の削る場所はグリップの裏です。これは私のオリジナルですが、他に同じことをやっている選手もいらっしゃるのではないでしょうか?

左から:グリップの裏の削り方、グリップの裏を削る効果、人差し指が当たるところも削る。

ラケットの裏を削る効果:粒高面での攻撃やカウンターのやり易さ

グリップの裏を削るとラケットは、腕ー手首の延長線に対して「外向き」ではなく、延長線上、さらに削りすぎると「内向き」にすることも可能になります。中指の「押し」を強くすると内向きになるので、シュートではなくフック性のボールを打つことが可能になります。カウンターやドライブが安定し、左側のサイドを切りやすくなります。また、バック側の遠いボールを、日ペンのような振りの「粒高バックハンド」で返球することも練習すれば可能と考えています。一言で言えば「ペン表の卓球」が可能になるということです。

ラケットの裏を削る効果:裏面の利用もやり易い

裏面打ち、特に裏面ドライブの練習を始めたころ(「今もそうじゃないの」という声も聞こえてきそうですが)、ボールが右側(右利き選手が相手の場合のバックサイド側)にオーバーミスになることが多くて困りました。原因は二つあって、一つは手首が下の図のように曲がっていなければいけないのに真っすぐになっていたことです。ボールは、当然、右に行ってしまいます。もう一つは、ラケットが、ペン粒の基本の「外向き」になったまま裏面バック打ちを行っていたことです。ボールが横に曲がりやすいので相手は打ちにくいのですが、右側にオーバーミスし易いことは確かです。

さらに、グリップの裏を削るポジティブなメリットは大きく分けて三つあります。第一は、裏面バックハンドで左側(右利き選手が相手の場合のフォア側)を狙いやすいことです。中指を強く推すとラケット面は左を向きます。第二は、「持ち換えなしの裏面サービス」を出しやすいことです。第三は、高いボールを裏面で上からたたくような「はえ叩きスマッシュ」がやり易いことです。これは、正面を中心に、フォア寄り、バック寄りの高い返球をスマッシュするのに有効です。

裏面打ち(ドライブ)のグリップ

グリップの裏を削る問題点はある?

基本的には「ない」と思っています。中指を強く押して握らなければ、普通のペン粒のグリップになります。ペン粒の標準的な打ち方は問題なくできます。あえて問題点を挙げるとすれば、フォアのカットブロックの際に力が入ってグリップを強く握ってしまった時に左にボールが飛んでしまってオーバーミスをする位です。もっとも、ペン表のような卓球も使う戦術でなければ、グリップの裏を削る必要はありません。ただ、「ペン粒も守ってばかりでは勝てない」という意識が高くなり、「打てる粒高ラバー」、「ペン粒用の攻撃的なラケット」がトレンドになってきている現在、グリップの裏を削ることが自分に合っているかどうかを実験してみるのも良いのではないでしょうか?結果としてWRMさんの売り上げ増加につながるだけかも知れませんが。

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by へん粒